お金以外の豊かさとは!? 安心・安全編

1. 比較的安心を感じられる日本

引き続き、各種統計データを見える化しながら、日本経済復活への解決策を探っていきます。

お金以外で、皆さんが感じる豊かさとは何でしょうか。

安心して外を出歩ける、身の危険を感じずに済むといった、生活をしていて安心・安全に過ごしていける事も豊かさを感じる一つの指標ではないかと思います。

今回は、OECDの統計データから、国家がまず保証すべき国民の安心や安全について考えてみます。

平均所得-安心度 バブルチャート 2017

図1 平均所得-安心度 (OECD統計データ より)

まず図1に示したのが、平均所得に対する安心度のバブルチャートです。

横軸が平均所得[US$]、縦軸が安全度[%]、バブルの大きさが人口を示します。

安心度(原文は、Feeling safe walking alone at night)は、「あなたの住む町で夜間一人で出歩いた場合安全だと感じるか?」という質問に、「安全と感じる」と回答した人の割合です。

必ずしもこの指標が全ての国民の「安心」を表しているわけではないと思いますが、代表的な指標として今回は取り上げてみます。

バブルチャートを見ると、比較的はっきりと正の相関(横軸の増加に対して縦軸も増加する傾向)があると思います。

平均所得が高い方が、安心と感じる割合が多いという事ですね。

ノルウェーが87.7で1位です。

フィンランド、スウェーデンなど北欧諸国や、スペイン、イギリス、ドイツ、アメリカが高い水準です。

日本は70.6とOECD平均をやや下回り、19位という位置でした。

もちろんその国の国民性というか、何を安心と考えるかという気質・傾向にもよると思います。

比較的安心に暮らせる国と思われている日本ですが、実際に住んでいる人の感覚としては平均並みといったところですね。

また、比較的経済規模の小さな国も高い水準を誇りますので、総GDPはこの指標にはあまり影響していないようです。

経済規模や他の統計結果が比較的近かったスペイン(83.1、5位)とイタリア(58.3、32位)が、このグラフでは大分離れているのも印象的です。

2. 治安の良さは先進国トップクラス!

平均所得-殺人件数 バブルチャート 2017

図2 殺人件数 (OECD統計データ より)

次に図2に、殺人件数のグラフを示しました。

この指標は、2015年あたりにおける、人口100000人当たりに発生した年間の殺人件数を示します。

この指標は、安心度のようにどのように感じるか、よりも実際に起こりうる脅威の確率を表します。

グラフには入っていませんが、メキシコが17.9件と断トツの1位です。

2位が6.6のラトビア、3位が4.9のアメリカ、4位が4.5のチリです。

メキシコやチリなどの数値が高いのはなんとなくわかりますが、アメリカの数値の高さが際立って見えますね。

数値の少ない方では、下からイギリス(0.2、35位)、日本(0.3、34位)、オーストリアとドイツ(0.4、32位)です。

経済規模や平均所得水準が大きく、今まで見てきた各種統計結果でも高い水準を誇ったアメリカですが、

この数値では異常と言える数値を示しています。

経済発展の裏では、国民の安全が犠牲になっている、とも言えるかもしれませんね。

銃社会、移民や人種問題などの要素も関係しての事でしょうか。

日本は、安心度ではOECDの平均程度ですが、実際の殺人件数では極めて低い水準ですので、OECDの中ではイギリスやドイツなどと同様に安全に暮らせる国と考えて問題なさそうです。

所得水準の割りには、比較的安全に暮らせる国ですね。

ただし、平均所得が上がれば、「更に安心な環境」を実現できる可能性も示されているわけです。

企業経営者や労働者として働く皆様は、この結果を見てどのように感じられますか?

このブログの主旨にご賛同いただき、応援していただける方は、

是非下記バナークリックにてアクセスアップにご協力ください。

にほんブログ村 経営ブログへ
にほんブログ村