001 サラリーマンの貧困化 前編

1. 私たちの収入は減っているという事実

バブル崩壊以降、日本経済は停滞が続いています。
他の先進国を含めて、世界経済は成長し続けていますので、相対的にむしろ衰退している、と言われているのはご存じでしょうか?

私たちは世界有数の経済大国ではありますが、実は衰退し、貧困化が進んでいます。
このブログでは、日本経済のこのような実態を統計データから明らかにし、何が問題なのかを共有しながら、解決策を探っていくという趣旨で公開させていただいています。

今回はサラリーマン(給与所得者)の貧困化について取り上げてみます。

調べたデータは、”国税庁”の「民間給与実態統計調査」です。

大変ショッキングな統計結果でしたので、まずは真っ先に取り上げさせてもらいました。

平均給与所得

図1 労働者の平均所得推移
(民間給与実態統計調査 より作成)

良くみるグラフかもしれませんが、図1に労働者の平均所得の推移を示しました。

特に男性の平均所得は、1997年の577万円をピークに減少が続き、直近のデータである2019年には540万円となっています。

実に平均値で年間37万円も所得が減っているわけです。

統計データを扱ううえで、平均値は大変重要な数値と思いますが、よりその詳細を知る事で、状況の真相に近づける事もあるのではないかと思います。

2. お給料が減ったのは誰?

ここでは、もう少し詳細のデータを見てみましょう。

まずは、給与階層別の給与所得者数について、直近(2016年)と過去(1999年)との比較データを示していきます。

給与階級別 給与所得者数 男性

図2 給与階級別 給与所得者数 男性
(民間給与実態統計調査 より)

給与階級別 給与所得者数 女性

図3 給与階級別 給与所得者数 女性
(民間給与実態統計調査 より)

給与階級別 給与所得者数 合計

図4 給与階級別 給与所得者数 合計
(民間給与実態統計調査 より作成)

女性のデータは、就労者総数が大きく増えたことで、各階層で満遍なく人数が増えているのがわかります。

平均所得も変わりません。

変化が顕著なのは、男性のデータです。

この20年近くで、年収400万円以下の低所得層が増え、年収500万円以上の中~高所得層の人数が減っています。

全体の人数はそれほど変わらないようです。

ピークも1999年は400~500万円の階層であったのに対して、2016年には300~400万円の階層に移っています。

女性に比べ、男性の給与所得者で貧困化が進んでいるのが顕著ですね。

ちなみにこのデータは正規・非正規を合計した数値です。

次回は、もう少し男性のデータを、違う視点から見てみましょう。

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